酔っ払いどもの戯言
聞方代：第弐話

「漢（おとこ）のつまみについての考察」

師　匠：ＺＺＺｚｚｚ…うーむ、むにゃむにゃ…。｢…ヤキソバ食いたい…」
ター坊：師匠起きてくださいよぅ。なに寝言いってんですかぁ。もう前回から２ヶ月以上眠りこけていますよぅ。ねえったら…
師　匠：う〜ん、すぴすぴ…すいっちょ、すいっちょ…
ター坊： ……………チッ、仕方ねえな…（アタマ思いっきり叩く…）
師　匠：ほげぇっ！、な、なんだ、今、一升瓶で殴られる夢を見たぞ。
ター坊 気のせいですよ、師匠。（しれっと）
師　匠： そ、そうか？　その割には後頭部が、ズキズキするが…
ター坊： 細かい事は気にしない。それより師匠、その腕どうしたんですか。虫に刺された跡ですか！？　むくんで真っ赤になってますよ？
師　匠：うむ。最近酔っ払って床に寝る事が多くてな、どうやらダニに刺されてしまうようなのだ。
ター坊：うぇ、ダニですか？　まったく、体には気をつけてくださいよ。ダニに刺される以前にそんな所で腹出して寝てたら、風邪引いちゃいますよ。　
師　匠：うむ。わかってはいるんだが、どうも酔っ払うとベットに戻るのが、億劫なのだ。
ター坊：あっ、その気持ちわかります。オイラも寝酒飲む位置とベットまで30センチも離れていないのにそのまま寝ちゃう時ありますから。でも師匠みたいにいつもじゃないですよ。そうだ、もうその床で毎日寝る事に決めて、奥さんにゴザでも買ってもらうってのは、どうですか？
師　匠：俺は川原乞食かっ！？
ター坊：ははは…しかしダニはまずいですねえ。ウチには出てきませんけど。でもオイラの部屋はいろんな生き物が生息していますよ。「だんごむし、わらじむし、アリンコでしょ？、それからヤモリ、家グモ、ハエ取りクモ、ムカデにゲジゲシ…」
師　匠：おいおい。おまえの部屋の方が心配だぞ。
ター坊： そおですか？　まあ築うん十年の古い屋敷ですから、気にしだすとあちこちボロですし、無益な殺生はしたくないので、害虫以外はほっときます。それでも夜中独り部屋で、読書などしていると、ふと視界の角に黒いものが映るので、首をもたげると壁に大きなクモが、へばり付いていたりして、中々サイコな状況です。また、つまみなんかを食べ散らかしておくと、どっかの穴からアリンチョが出てきて、隊列を作りせっせと巣に餌を運んでたりして、ちょっとしたファーブル昆虫記状態です。
師　匠： バケモノ屋敷だな、おまえんちは！？
ター坊：ひどいなぁ。これでも部屋はいつも清潔にしてるんですよ？　それからもうひとつ面白い話があって、ウチの風呂場には蟹がいるんです。
師　匠：蟹だぁ？
ター坊：そう、沢蟹。おかんが見たらしいんですけど、風呂場を掃除してたら、蟹が歩いて（？）いたそうです。多分どっかの穴から出てくるんですかね。これにはオイラも驚きましたが、今度、とっ捕まえて唐上げにして食おうかと思います。
師　匠： うーむ。ますますバケモン屋敷だな。
ター坊：そういえば、バケモンといえば、｢ポケモン｣のピカチュウって食ったら美味しそうですね？　アレ。
師　匠：おまえなぁ。ピカチュウファンが聞いたら怒り出すぞ。
ター坊：そんな奴らウチのページに来やしないから大丈夫です。でね、多分ピカチュウは食べると、鳥ささみみたいな味がすると思うんですよ。油が薄くてあっさりとしたような感じで、網焼きにして軽く荒塩を振って食ったら美味そうだな。
師　匠：生き物見ると｢アレ美味そうだな」ってすぐ言うクチだな。隣で女の子が、「かわいい〜」とか言ってるのにジト目で見られるという…。
ター坊： また、ひどいなぁ。でもピカチュウって、美味そうだと思いません？
師　匠：思わん！！
ター坊：そおかなぁ。師匠なら美味そうだって言ってくれると思ったのに。
師　匠：おまえは風呂場の沢蟹でも食っとれ！！
ター坊： あ〜ぁ。じゃあ、そのうちオイラの部屋もカモノハシの巣とか、モグラの穴とか出来るかもしれませんね。そしたらまた報告します。
師　匠：ところでこれ、お題目のとおりホントにつまみの話なのか？
ター坊：だからピカチュウは美味しいという話をしたじゃないですかぁ。
師　匠： …………………。
相変わらず、中身の無い、馬鹿っぱなしをおまえは延々と…　
ター坊：へっ、へっ、へっ、それでは、また参話でお会いしましょう！
師　匠：これってまだ続くのか？
ター坊：わからないでちゅ！
師　匠：阿呆！

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