酔っ払いどもの戯言
聞方代：第壱話

「花のＯＬ３人組湯煙温泉紀行。戦慄の刻（とき）美人女将は見た！平家伝説連続裸体殺人事件だったっけ？　運命の螺旋に捕らわれたバーコードオヤジが愛した女！！」

師　匠：しょぱなから、なんなんだこのタイトルは。
ター坊：はい。こういうサスペンスドラマ風のタイトルなら、みなさんの気を引いてクリックしてくれるかなって思って。カウント（視聴率）も増えそうだし。
師　匠：相変わらず、お前はアホだな。な〜んも考えていないのだろう？
ター坊： わかります？
師　匠： わからいでかっ！？
ター坊： このコーナーはですね、まあ要するに中身はないワケで、お酒に対する雑感を中心に、話を進めたいと思っているワケで…　ボクは土の付いたイチマンエン札を大切に持っていたワケで…
師　匠：お前はジュン君かっ！？　まあ、そういう所なんだな？
ター坊：仮想現実世界におわす、師匠との酒飲みの話なんかもしたいんですけど。
師　匠：そういうプライベートな事をあまり書くんじゃない。
ター坊：そうですか？　でも現実世界の先輩とここでの師匠では、ずいぶんキャラクターに隔たりが ありますよね。現実ではもっと奥ゆかしい（？）人だったような気がしますが、ここでは 職人気質の頑固で変なオヤジだもん。
師　匠：その世界を構築しているのはお前だろうがっ。
ター坊：だいじょうぶ。見る人が見ればわかりますって、たぶん極一部ですけど。でもわかんない人が見ると、 このコーナーって全然面白くないっすね。
師　匠：自分でいうな。バカもん！
ター坊： では、では、ツカミはこれくらいにして、今日のお題目は？
師　匠： わしゃ、知らん。
ター坊：もう話の腰を折らないでくださいよぉ。 では気をとり直して、まず日本酒について。師匠は日本酒大好きですよね。奥さんの次ぐらいに。
師　匠：……ボソ、ボソ………ぼそっ。
ター坊：エッ、今なんか言いました？　よく聞こえなかったなぁ？　まあいいや。でね、みんな結構日本酒に ついての知識ってやつが、あまり無いことに気づいたんですよ。「キサマそれでも日本男児かっ！」 って言う気はないですが、オイラとしてはもっと、日本酒の良さを知って欲しいなあって、 思っています。よくある日本酒のステレオタイプとして、ベタベタしていて、飲むと頭が痛くなる というのがあるでしょ？　でもそれは違うんです。ねっ、師匠？
師　匠： そうだな。わしも日本酒の良さをみんなに知って欲しいと思うぞ。
ター坊：日本酒でも美味しいやつはワイン並にフルーティだし、もっと見直して欲しいんですよね。 　如何に日本酒が、ナイスで、グッティで、ハラショーなスピリットあふれる酒かって事が、 ター坊は言いたいんです。
師　匠：おまえ他のページでも、そんなたわけた貧相な表現で力説していたな。
ター坊：あのね…師匠。 そこで格好のテキストとなるのが、「呑み助度チェック」にも出てきた「夏子の酒」という コミックスであります。
師　匠：確か尾瀬あきらさんが、描いているやつだな。ドラマにもなったし、「酒造り」というあまり 知られていない世界を紹介した事もあって、ヒットしたな。
ター坊： そうそう。単に酒蔵のドラマではなくて、日本の農業が抱える現実まで浮き彫りにして、 なかなか読み応えがあるんですよ。クライマックスの「幻の酒」が完成するところなんて、 手に汗握りますよね。
師　匠：ワシはそんな事より、夏子が最後に誰とひっつくかって事の方が、 よっぽど気になってドキドキしたぞ。
ター坊：師匠、ラブコメじゃないんですから、ちゃんと見るべき所を見てください。
師　匠：うむ。で、結局お前の言いたいことはなんなんだ？
ター坊： 「夏子の酒」を読みましょう！　かな？
師　匠：それだけ？
ター坊：うん、それだけ。そろそろオメメも疲れてきたし、日本酒飲んで寝ちゃおうかな〜。
師　匠： まったく話を振っておいて、〆もないとは相変わらずいい加減ないやつだな。
ター坊：へっ、へっ、へっ、それでは、また来週！
師　匠：これって続くのか、本当に？
ター坊：わからないでちゅ！
師　匠：ごまかすなっ！

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