蔵に入る

師　匠：このページには何があるのだ？
ター坊：はい。今までター坊が飲んだ日本酒を集めてあります。
師　匠：フン。またしょーもない事をしよってからに。部長の家で仕方なく、子供の成長のホームビデオ 見せられるのより、つまらんのではないか？　それに未熟者のお前が、酒の批評を垂れるのは 納得がいかん。
ター坊：もぉー、いじめないでくださいよぉ。確かにお酒飲んで「美味しい」とか 「コイツは馬のションベンだ」なんてのは、主観的なものですからね。みんなで飲む楽しいお酒、 しがらみの嫌なお酒、祝い酒、お通夜の酒、失恋の酒、寝酒、色々な状況の中で「美味しい」と 感じたり、「不味い…」と思ったりするワケで、「まったりとした」みたいな、海原雄山のように 偉そうなウンチク垂れる気はないですよ。
師　匠： うむ。うむ。
ター坊：それに、日本酒のラベルってデザイン的にも面白いんですよ。いろんなデザインがあるなぁーって、 カタログ的に見てもらえれば嬉しいです。たまに説明文でワケ判らん事ほざいてますけど。
師　匠：おまえ口だけは達者だからな。
ター坊：またぁー。それとラベル取りって大変なんですよ。飲み終わった空瓶と一緒に風呂に入って、ラベル 剥がして、スキャナで読み込んでと手間が掛かってます。だからものすごく気が向いた時しか、 こんな面倒な事やりません。
師　匠：おまえは「ずずなし」（面倒くさがり）だからな。
ター坊：…………。
数は少ないけど見てやってください。

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