急な坂道駆け上ったら、今でも海が見えるでしょうか・・・




長浦港倉庫街 1
JR田浦駅より長浦港周辺



黄昏時の長浦倉庫群。
夕日が壁面に反射し、光のページェントが儚い時間を演出する。



味わい深い色彩に彩られた倉庫群。
潮風を受けヨコスカの歴史と共に歩んだ証である。
【現在消失】

　この長浦倉庫群にも田浦駅からの引込み線が続いています。現在相模運輸が倉庫を所有していますが、かつて伊藤忠商事が長浦港より飼料を陸揚げしており、引込み線よりホッパー車の貨物が走っていました。このように田浦からの引込み線は軍事輸送（燃料）と商業輸送の二つの使命を持っていました。しかし鉄道斜陽によりこれらは廃止され、今は昔の出来事となりました。

　長浦周辺はかつて海軍時代からの建物がよく残っており、面影を偲べるエリアです。海自がほぼそのまま施設や敷地を利用したり、民間に払い下げられたりしながら今の長浦に続いています。戦前のモダンで貴重な建築物も多く、後世に伝える遺構として是非保存して欲しいものです。

　また長浦倉庫群はセガのコンシューマーゲーム『シェンムー・第一章 横須賀 』の倉庫街のモデルにもなっています。3Ｄでリアルに再現されていますので、機会があればやってみるのもいいでしょう。

JR田浦駅と長浦港倉庫周辺

西日に当るエキゾチックな倉庫は、まるで日本ではないようだ。
こういうのを見るとああヨコスカだなぁと思ってしまう。



倉庫街というのはどこか退廃的で冷たさが漂うが、
それがまた被写体として絵になるのも確かである。
【現在消失】



蔦性植物が絡みつく。
【現在消失】



自然の侵食による芸術。
【現在消失】



平日はフォークリフトが走り回り危険だが、休日は岸壁の釣りや散歩をしている人を見かける。
黄金色に光るレール。
黄昏時が妙に似合うヨコスカの街。




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