急な坂道駆け上ったら、今でも海が見えるでしょうか・・・
皆ヶ作カフェー街 2
軍都横須賀の花街
矢羽のような格子が入った窓はカフェー建築の特徴。
小洒落ていて絵になる。
モルタル造りで少々近代的に見えるが、タイル装飾を散りばめており、カフェー調である。
アンテークショップが入っていた。
飲食店の漆喰に扇の意匠。
扇は雅やかな宴を連想させる。
カフェー時代の建物に間違いないだろう。
「こけし」という屋号の飲食店。
ここは「昭和」の時間が流れている。
これは当局から許可を下した鑑札であろう。
カフェー時代の生き証人である。
この皆ヶ作でカフェー建築として、白眉ともいえる建物。
現在のレトロ調建築物は、宣伝効果を狙って多く造られている事だろう。
しかし、この建物の時代を背負って生きてきたオーラの前には、
全てハリボテのリカちゃんハウスのように思えてしまう。
2枚目のアンティークショップのウインドウに飾られていたお人形。
彼女が戦後のカフェー時代に生を受けて、今に至っているとするならば、
今の時代をどういう風に思っているのだろうか？
（つづく）
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