〜forever with you〜
〜私が愛したマシン〜
このＭＴＢは大学生だった頃に身近なアシとして購入しました。
大学のキャンパスはバス停にして四つ分（その後路線バスがキャンパス経由で走る）という広大なもので、歩いて移動するのが大変でした。そこでこのMTBが、毎日の通学や近くの森林公園のダート道トレッキング、ちょこっとお買物など大活躍しました。またMTBを担いで「空沼岳」［1251m］まで登って、帰りはダウンヒルを駆け下る遊びをしたり、輪行袋に入れて、鉄道旅行の途中下車でサイクリングをしたりと趣味面でもよい相棒でした。
この 「SHOGUN TRAIL BREKER 3」 はいわゆる逆輸入されたアッパーミドルクラスのMTBで、メイド・イン・ジャパンです。ペットネーム（ベタですよね）から判るように北米市場向けのモデルで、高品質なクロモリ鋼のフレームにシマノ、アラヤ、TIOGAといったハイクオリティーメーカーのパーツを組み合わせてあります。特にシマノのコンポーネンツ（EXAGE）の信頼性は絶大で、ラピットファイヤー式の21段シフトは操作性に優れ、フロントアクスルとそう離れていないステムの設計も相まってクイックで楽しい味付けがなされていました。
当時、MTBブームの予感があった頃なので、各社競ってMTBモデルをラインナップしていました。従来の自転車メーカーはもちろんの事、パナソニックやARAYA（自転車のリムなど軽金属を扱うメーカー。あまりに高品質の自転車を作ってしまった為、その後業界で睨まれる）のマディフォックスなど魅力的なMTBが出揃っていました。
随分と選択に迷いましたが、生来の天邪鬼な性格とメジャーなものに対する反発心から、あまり人が乗らない「逆輸入」という選択をしました。実際ほとんどこのモデルを見ることは無く、個性的な選択をして満足しています。
北海道の人は雪の日でも傘を差さず（付着したパウダースノーは零下のため溶けず、建物に入る時叩いてやれば奇麗に取れる）外を歩きますが、自転車で移動する人も結構います。このショーグンは太径タイヤのブロックパターンが、よく雪にかみ合い滑らず快適な走行が可能でした。新雪だろうとブリザードやアイスバーンだろうと元気に彼方此方出かけたものでした。（よくコケもしましたが…）
社会人になってからも通勤に使ったりと、10年以上たった今でも現役で活躍しております。やはり四輪にはヨツワの、二輪にはニリンの、自転車にはケッタ（チャリ）のいい面、楽しい面があり、今後もそれぞれを楽しみたいと思っています。
（了）
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