北海道美唄市立
栄小学校 (廃校)
現アルテピアッツァ美唄
1946年（昭和21年）町立盤之沢国民学校が前身。
1950年（昭和25年）栄小学校として開校。
1959年（昭和34年）には30学級、1250人となりピークをむかえる。
昭和38年の美唄炭鉱閉山後、児童数は60人台にまで減少。
1981年（昭和56年）廃校。
面積約2万9千平方メートルの敷地に木造2階建ての校舎の一部と体育館が残る。
敷地内は芝が植えられ公園としても整備されている。
内部は見学可能（無料）
教室や校庭、廊下には美唄出身の世界的彫刻家、安田侃さんの彫刻が展示されている。
ミシミシ音を立てる木の床と油の匂い。
踊り場にも作品が展示される。
校内外共にとてもよく整備保存が行き届いていた。
炭鉱町の学校が保存活用されている事は極めて珍しい。
夕張の青陵小学校と対象的である。
しかし厳しい見方をすれば、単に運が良かったに過ぎないとも言えるだろう。
美しい下見板。
窓枠もサッシでないところに木造校舎の保存意義がある。
しばれる厳冬期の苦労がしのばれる。
校舎の一部は「栄幼稚園」として活用され、今なお現役である。
今の世にこんな校舎に通えるなんて幸せだ（周りの環境も含めて）
（了）
| ※参考文献 そらち炭鉱遺産散歩 北海道新聞空知炭鉱取材班 写真 風間 健介 共同文化社 |