［Comment］
憧憬の刻（廃校をたずねて）では、とても印象に残る廃校に出会うときがある。それがこの「喰丸小学校」で、風雪に耐えてきた校舎の美しさ、木造体育館の造形美、周辺環境も含め桃源郷のように感じてしまった。しかしこの校舎も取り壊されるという。
　よそ者の意見など、大きなお世話と承知で書くが、もうこんな木造小学校は、21世紀の今日絶対作ることが出来ない。地元の方々は古いだけの建物に価値を見出さないだろうが、何でも壊して新しくする「モッタイナイ」の精神がなくなった日本人は、もっとその事に気づいてほしい。補助金などで造った「○○の里」というような一過性の集客力しかない施設を作るより、土建業者は儲からないかもしれないが、地域の文化遺産に目を向けてほしいと思う。




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