もう一台のトラックは峠の防火帯の真ん中に鎮座していた。これはシボレー1 1/2tトラック。
あの宮崎作品のアニメーターにして、軍事車両の専門家、大塚康生氏に鑑定していただいた結果、一見DODGEに見えるのは、バンパー、グリル等はダッジからの流用で、当時はダッジの部品は豊富にあったはずなのでそれを使用しているのだろうとの事。（takeさんの情報より）
驚くことに木が生えている荷台の三方扉は60年近く経った現在でもちゃんと立てられた。ヒンジがしっかりしており、ロックする事も出来た。流石は軍用車両頑丈に出来ている。
西日が林を抜け木々の影を延ばし、朽ちたトラックをやさしく包む。
今度は新緑の季節に訪れてみたい。
（了）
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